2012年4月6日金曜日

北電要請書 「泊1、2号機再稼働について」

 
北海道電力代表取締役 佐藤佳孝
貴社の泊3号機は、福島事故前の古い安全指針に基づいて、事故の検証とその対策が取られぬままに再稼働された全国で唯一の原発であり、これに関する貴社の責任は重大です。福島のような過酷事故が起こる前に、泊3号機を即時停止することを求めます。
本日3月26日、刈羽6号機が停止します。これにより全国で稼働する原発は泊3号機一機のみとなり、遅くとも5月5日前後に泊3号機が定期検査のために停止すると、日本の原発全基が止まることとなります。この日を私たちは待ち望みます。貴社が福島第一原発事故発生から現在も続く過酷事故の現実を真摯に受け止め、原発から脱却し、再生エネルギーへの転換へと舵を切ることを強く求めます。
また、3月17日に開催されたベラルーシのユーリ・バンダジェフスキー博士の札幌講演会にて、チェルノブイリ事故後の放射能物質の影響による様々な深刻な健康被害の事実が報告されました。泊村が、全道で最もガン死亡率が高い統計も発表されています。この見地からも、泊原発の再稼働を、止めてください。
質問
1. 原子力安全・保安院より全国の電力事業者に対して、ストレステスト2次検査を行うよう指示が出されましたが、泊原発1、2号機のストレステスト2次検査は既に開始されたのでしょうか?その結果はいつ保安院に提出される予定ですか?
2. 昨年5月31日に泊原発1号機に2カ所の配管損傷が発見されたことが公表され、定期検査が延長されました。泊1号機の配管損傷の修理、及び補修後の安全確認検査はどのように行われたのか、その詳細を開示してください。3月16日に米カリフォルニアのサンオノフレ原発3号機で、蒸気発生機の配管に破損の恐れがある部分が計7カ所発見されたと報道されました (東京新聞3月18日)。泊原発と同じ三菱製の加圧水型です。蒸気発生機は加圧式型のアキレス腱ともいわれています。泊1号機の配管の安全性は本当に大丈夫なのでしょうか?
3. 原発からまきちらされる放射性物質排出基準量は、100万キロワット級で年間900兆Bqと言われています。泊原発3機から1年間に実際に排出される放射性排出物質の総量はいくらか、情報開示をしてください。
4. 泊村の3年間のガン死亡率は、2,450人/10万人と、全道平均1、120人/10万人の2倍以上となっています(北海道健康づくり財団資料)。共和町、岩内町、神恵内村においてもガン死亡率は非常に高い数値を示しています。アメリカ、ドイツ、フランスにおいても原発周辺地域の子どものガンの発生率が高いことが、調査によって明らかとなっていますが、原発立地自治体においてガン発生率が飛び抜けて高いという事実に関する貴社の見解を求めます。
5. これまで、泊原発立地自治体の地域経済と雇用は、原発事業と交付金に大きく依存してきました。泊4カ町村における泊原発停止後の地域活性化対策のひとつとして、再生エネルギーの発電事業など、貴社として貢献するための今後の計画はあるのでしょうか。
要請
1.泊1、2号機の再稼働を止めてください。
2.5月5日に泊3号機が定期検査で停止後、泊原発3機を全て止め続けてください。
3.原発から再生エネルギーへの転換へ向けた具体的工程表を示してください。
4.泊3機全機停止後の泊原発立地自治体の経済活性化に貢献するため、再生エネルギー等の新産業を泊4カ町村で立ち上げることを検討し、早急に具体的な計画を示してください。
以上の質問及び要請に関しての回答を文書にてお願い致します。 口頭で説明を受けたいと思いますので、4月11日に、貴社において場の設定をしてください。参加者は、20人程で予定しておりますので、よろしくお願い申し上げます。
2012年3月26日
Shut
市民自治を創る会
ベクレルフリー北海道
泊3号機本格運転取消訴訟の会
(連絡先 09026951937


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