2012年6月8日金曜日

「大飯再稼働ではなく、福島原発のて安定確保と被災者支援を優先してください」 2012.6.8


緊急要請書
大飯再稼働ではなく、福島原発の安定確保と被災者支援を優先してください
内閣総理大臣           野田佳彦 様
内閣官房長官           藤村修 様
環境大臣    細野豪志 
経済産業省大臣        枝野幸男 様

わたしたちは、6月2日から4日間、福島各地で子どもたちのための夏休み保養相談会を行いました。全国から集まった保養受け入れ30団体による相談会に、1000人もの人たちがつめかけました。いろいろな事情で移住はできないが、せめて子どもたちを夏休みに北海道に保養に行かせたいと必死な若い母親たちの声をたくさんききました。母親たちは放射能からどうやって守ろうかと学校と孤軍奮闘、学校の給食の牛乳を飲めない人は福島から出て行けと言わんばかりの雰囲気、外で遊ぶこともできない子どもたちが荒れて、いじめ、学級崩壊寸前、子どもの登校拒否、2月の末には母子心中も考えたというお母さんもいました。せっかく県外に避難したのに、子どもが新しい学校に慣れることができずに、福島の戻った人たちもいました。 戻った学校でも、また難しい状況に直面しる子どもたちもたくさんおり、学校は特別指導の教師の動員に奔走しています。

福島第一原発の安定確保からは未だほど遠く、いつまた地震がきて、大事故が起こるかもしれない原発のとなりで、放射能が漏れ続ける中、福島の人たちは日々生活しています。まず、福島第一原発の安定確保と原発震災被災者の安全と支援、賠償を最優先に行ってください。現状で大飯再稼働というのは、たとえ野田総理が、その必要性を国民に訴えても、国民の理解を得ることはできません。

6月7日に霞ヶ関で、福島の女たちのダイ・インが行われました。野田総理と4閣僚は福島の女たちと子どもたちの苦しみに思いを寄せてください。福島県民を見殺しにしたまま、まるで福島などなかったかのように、電力会社と財界の意向を優先させて大飯再稼働に突っ走るのはやめてください。 子どもたちを、国民の命と安全を守るという国としての責任を、まずしっかり果たしてください。
2012年6月8日
泉かおり (TEL:09026951937 FAX:011-826-3796
福島の子どもたちを守る会・北海道 共同代表