要 請 書
泊3号の本格運転再開を認めないでください
泊3号は法的にも定期検査中です
国と北海道電力による無責任な長期の調整運転を止めるよう要請してください
北海道知事 高橋はるみ 様
泊3号の本格運転再開について、全国の人々が知事の姿勢を注視しています。
経済産業大臣や、枝野官房長官は、泊3号は稼働中であり、定期検査中の原発とは異なると述べています。しかし、知事が言われているように、それについての国の正式な見解を見たことがありません。
ご承知のように、泊3号は、法的にも、調整運転という定期検査中です。通常の稼働中の原発とは異なります。このまま本格運転を再開すれば、国が公言した、「緊急安全対策だけで再稼働させることはない」に反することになり、国の論理に照らしても矛盾しています。
北海道電力と国は、福島原発事故以来、4ヶ月以上に渡って無責任に調整運転を続けてきました。そして、玄海2・3号の運転再開に失敗し、また大飯1号がトラブルで運転を停止する中、泊3号は「稼働中」として、強引に本格運転を再開しようとしています。
このままでは、泊3号は、緊急安全対策だけで運転を再開する唯一の原発となってしまいます。
緊急安全対策は、3月30日時点の状況判断に基づいたものであり、津波対策だけで、地震そのものの影響については全く考慮されていません。福島原発事故の調査も進まない内から、このような緊急安全対策で道民の安全を守ることはできません。
事実、6月18日の海江田大臣の安全宣言では、玄海2、3号の運転再開をすることはできないと国は判断し、新たにストレステストを行うことになっています。定期検査中の泊3号の安全判断は、玄海2、3号といったいどの点で異なるのでしょうか。長期調整運転を逆手にとるような無法は、とうてい認められるものではありません。
福島原発事故の未曾有の被害を目の当たりにして、このような事故を繰り返さないために、泊3号の本格運転再開に同意しないよう強く求めます。
2011年7月21日
グリーン・アクション
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